家族何人なら得?――この記事はPayPayカード ゴールドの年会費11,000円の”回収ライン”を数字で見える化します。
ワイモバイル「シンプル3」発表で、Sプランが5GB・月額858円(税込)が登場しました。
ただし、この最安価格には「おうち割+PayPayカードゴールド支払い」という条件が付いています。
おうち割は既に適用していたので、PayPayカードゴールドに切り替えれば良いのではと…
しかしPayPayカードゴールドには年会費11,000円!
それでも固定回線のポイント還元に加えて、家族分の特典(PayPayカードとの差額220円×人数)を12ヶ月分積み重ねれば年会費をペイできるのではないか。
さらにYahooショッピングでの高還元率やゴールド特典も手に入るなら、トータルでお得になるはず――そう考えて計算を始めました。
ところが「本当に何人家族なら元が取れるのか?」「実際の還元率はどこまで?」「端数処理で目減りしないか?」など、疑問が次々と浮かびます。
ワイモバイルのシンプル3、SoftBank光/Airの合算請求、PayPayカード ゴールドの特典は、それぞれに条件と付与単位があり、公式サイトでも表現がバラバラで全体像が見えにくいのが実情です。
そこで一次情報だけを使い、式+早見表で”誰でも再現できる”計算方法を整理しました。
家族人数と合算額から、月次→年次→回収最短月数まで一本道で算出できます。
この記事で分かること:
- 合算請求の前提(対象サービス/合算要件)
- 実効還元率の出し方(支払特典+ゴールド特典の重なり)
- 対象/対象外と端数処理で起きる”目減り”の正体
- 家族1/2/3人×固定回線 有/無のケース別シミュレーション
- 最短で回収するチェックリスト
まずは下の記事で月額の基礎を確認してから読み進めるとスムーズです。
注:本記事の計算は「ゴールド特典(最大10%)−通常カード特典(1%)」の差分=9%で統一します。固定回線のみ契約時は差分0.5%(1.5%−1%)です。
📋シンプル3の基本料金体系を詳しく知りたい方は
次にやること
- 家族人数と、各回線の月額(税抜/税込の区別)をメモ
- 固定回線(SoftBank光/Air)を合算請求できる状態か確認
- 支払い方法がPayPayカード ゴールドか、情報連携まで完了しているかチェック
📊 結論を先に見たい方へ:年会費11,000円の回収ライン

固定回線なし:家族何人でも回収困難
固定回線あり+家族1人:回収不可(年間8,040円 vs 年会費11,000円)
固定回線あり+家族2人:ギリギリ(年間10,680円でほぼ回収)
固定回線あり+家族3人:10ヶ月で回収完了(年間13,320円)
⚠️ 重要な前提条件
- SoftBank光/Air+ワイモバイルの合算請求が必須
- ポイント10%還元はカード名義人の1回線のみ
- 家族分は割引差額(220円/回線/月)のみ
- 端数処理で1,000円未満切捨て
仕組みの要点(一次情報で確認)📈

ここからは、具体的な仕組みを整理していきます。公式の条件をそのまま使っているので、誰でも同じ結果が再現できます。
1. 対象サービス
- 携帯:ソフトバンク/ワイモバイル(シンプル3含む)
- ⚠️LINEMOはゴールド特典対象外
- 固定:SoftBank 光/SoftBank Air(必ず携帯と合算請求が必要)
- でんき:おうちでんき/自然でんき(合算請求時)
📡SoftBank Airの実際の使用感や注意点を詳しく書いています
2. 付与率(請求月ごと・税抜1,000円単位)
- 携帯 支払特典:ソフトバンク 1.5%/ワイモバイル 1.0%
- 携帯 ゴールド特典:ソフトバンク 8.5%/ワイモバイル 9.0%
- 固定 支払特典:光/Air 1.0%
- 固定 ゴールド特典:光/Air 9.0%
- ⇒ 携帯+固定で合計10%(税抜1,000円ごとに計算)
3. 端数処理
- 税抜1,000円未満は切捨て
- 例:月額9,800円(税抜)の場合 → 9,000円分だけが対象
4. 重要条件
- ゴールドカードは1枚につき携帯1回線のみ情報連携
- 家族カードは対象外
- 固定回線単体契約の場合は1.5%(税込200円ごと)
- 対象外:端末分割代金、各種手数料、消費税、ユニバーサルサービス料など
5. 「シンプル3」の割引条件
- Sプラン:5GB/月858円(税込)は「おうち割+PayPayカード ゴールド支払い」が前提
- 通常カード払いと比べて、月々220円安いのがゴールドカードの強み
📱 シンプル3の詳細料金とPayPayゴールド割引を確認
次にやること
- 合算請求の有無を確認(携帯+光/Airで一本化できるか)
- 月額料金を税抜換算で控え、1,000円単位でシミュレーション準備
- 支払い方法がPayPayカード ゴールドになっているかをチェック
損益分岐の考え方(式)🧮

ここでは「どれだけ通信費を払えば年会費を回収できるのか」を数式で整理します。難しい計算は不要で、公式の条件に当てはめるだけです。
📋シンプル3の基本料金体系を詳しく知りたい方は
1. 基本式(ゴールドと通常カードの差分で計算)
年間メリット = 〔合算対象通信料X(税抜)〕 × 〔差分還元率Δr〕 × 12 + (Δ割引額 × 家族人数N × 12) − 年会費C
各要素の説明
- 差分還元率Δr:
- Y!mobileスマホ+固定回線:ゴールド最大10% − 通常カード1% = 最大9%
- 固定回線のみ:ゴールド1.5% − 通常カード1% = 0.5%
- ⚠️ 10%ではなく「ゴールド − 通常」の差分を使うのがポイント
※ 本記事の試算はY!mobile前提のΔr=9%。SoftBankの場合はΔr=8.5%(10%−1.5%)に読み替えてください。
- 年会費C:11,000円(税込)
- Δ割引額(シンプル3における1回線あたりの差額):
- 通常PayPayカード:330円割引
- PayPayカード ゴールド:550円割引
- 差額 = 220円/月/回線
- 家族人数N:PayPayカード ゴールドで支払うワイモバイル回線数
2. ポイント還元の仕組み
ソフトバンクスマホ+固定回線の場合
- PayPayカード ゴールド:最大10%還元
- 通常PayPayカード:1%還元
- 差分:最大9%
固定回線のみの場合
- PayPayカード ゴールド:1.5%還元
- 通常PayPayカード:1%還元
- 差分:0.5%
⚠️ 重要な注意点:ご家族等の料金を一括でお支払いの場合、ご家族等の料金はポイント付与の対象外です。カード名義人の回線のみが10%還元の対象となります。
端数処理の影響
- 計算単位は税抜1,000円ごと
- 例:月額5,780円(税込)→ 税抜約5,254円の場合 → 5,000円分が対象
- 実際の還元は「floor(X税抜/1,000) × 1,000 × Δr」でモデル化
3. サンプル計算
前提条件:
- ソフトバンク光:4,620円(税込)→ 税抜約4,200円
- シンプル3 M(ゴールド適用後):1,958円(税込)→ 税抜約1,780円
- 家族人数:3人(カード名義人+家族2人)
- 年会費:11,000円
合算対象額X = 4,200円 + 1,780円 = 5,980円(税抜)
floor(5,980/1,000) × 1,000 = 5,000円
【ポイント差分(月)】
5,000円 × 9% = 450円
【割引差分(月)】
220円 × 3人 = 660円
【月次メリット】
450円 + 660円 = 1,110円
【年間メリット】
1,110円 × 12ヶ月 - 11,000円 = 2,320円(黒字)
回収期間:11,000円 ÷ 1,110円 ≒ 10ヶ月
4. 通常カードとの違い(整理)
項目 | 通常PayPayカード | PayPayカード ゴールド | 差分 |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 11,000円 | +11,000円 |
携帯通信費還元(Y!mobile) | 1% | 最大10%※ | +9% |
固定回線のみ還元 | 1% | 1.5% | +0.5% |
シンプル3割引 | 330円/月 | 550円/月 | +220円/月 |
※カード名義人の回線のみ10%、家族回線は対象外
次にやること
- 自分の月額通信費を税抜換算で確認
- カード名義人の回線のみが10%還元対象であることを理解
- 固定回線の有無で還元率が変わることを確認(有:9%差分、無:0.5%差分)
- 家族の人数分、220円割引差額を忘れずに計算に含める
- 端数処理(1,000円未満切り捨て)を考慮して実際の還元額を算出
ケース別シミュレーション(表)🏠

ここでは「家族人数×固定回線の有無」で、年会費をどれくらいで回収できるかを表にまとめます。条件はすべて一次情報に基づく差分モデル(+9%+220円/回線)です。
📋前提条件
- 携帯:ワイモバイル「シンプル3 Mプラン」1回線(1,958円税込 → 約1,780円税抜)
- 固定回線:SoftBank光/Air 4,620円税込 → 約4,200円税抜
- ゴールド特典:固定+携帯1回線に9%ポイント差分(税抜1,000円ごと)
- 家族追加分:220円/回線(通常カードとの差額)
- 年会費:11,000円
- 還元はすべて端数切捨て(floor処理)
シミュレーション表
家族人数 | 固定回線 | 月次メリット | 年間メリット | 年会費回収までの月数 |
---|---|---|---|---|
1人 | なし | 約220円 | 2,640円 | 回収不可 |
1人 | あり | 約670円 | 8,040円 | 回収不可 |
2人 | なし | 約440円 | 5,280円 | 回収不可 |
2人 | あり | 約890円 | 10,680円 | ほぼ回収(12か月) |
3人 | なし | 約660円 | 7,920円 | 回収不可 |
3人 | あり | 約1,110円 | 13,320円 | 約10か月 |
脚注:付与単位は税抜1,000円ごと(1,000円未満切捨て)。固定回線のみの場合は1.5%(税込200円ごと)。対象外:端末代・各種事務手数料・消費税 等。最終確認:2025-09-16
※ SoftBankの通常カード特典は1.5%のため、ソフトバンク回線での差分は8.5%(10%−1.5%)。本表は**Y!mobile前提(差分9%)**で試算しています。
※ 回収不可=単純計算では年会費11,000円に届かないケース
📋シンプル3の基本料金体系を詳しく知りたい方は
🔍読み解き方
- 固定回線あり+家族3人なら、年会費を10か月程度で回収可能。
- 2人+固定回線ありはギリギリ。端数や対象外科目次第で前後する。
- 固定なしだと人数が増えても回収は難しい。
📱 シンプル3の詳細料金とPayPayゴールド割引を確認
🌐固定回線との合算で最大10%還元を実現
次にやること
- 家族の回線数を確認し、220円×人数を計算
- 固定回線があるかでメリットが大きく変わるので要チェック
- 自分の料金明細をもとに、この表と照らし合わせて判断
対象/対象外の仕訳と“ズレ”対策⚠️

せっかくゴールドカードを使っていても、「思ったよりポイントが貯まらない…」というケースがあります。その原因は多くが対象外料金の混在や手続きの不備です。
✅ 対象になるもの
- 基本使用料(シンプル3の月額など)
- 通話料・通信料の一部(定額内の利用分)
- SoftBank光/Airの基本料金
- おうちでんき/自然でんきの基本料金(合算請求時)
❌ 対象外の代表例
- 端末代金・分割支払金
- 各種事務手数料(契約事務手数料など)
- オプション料金の一部(留守電パックなど)
- 消費税
- ユニバーサルサービス料、ナンバーポータビリティ予約料
- ナビダイヤル・番号案内などの特番通話料
🔎 ズレやすいポイント
- 合算請求が未完了:固定回線だけ契約していても、携帯と合算しないと10%還元にはならない。
- 情報連携が未完了:ゴールドカードと対象回線の連携設定が済んでいないと特典が無効。
- 家族カード払い:家族カードは特典対象外。
- 税抜1,000円刻みの切捨て:対象額が9,900円でも9,000円として計算されるため、思ったより還元が少なく見える。
次にやること
- My SoftBank/My Y!mobileで請求明細を確認
- 各項目が対象か対象外かを仕訳する
- ポイントが思ったより少ない場合は「合算」「情報連携」「家族カード」の条件を再確認
手順|最短で回収するチェックリスト✅

「どうやれば確実に回収できるの?」という疑問に、最短ルートをチェックリスト形式でまとめました。ここまでの仕組みを踏まえれば、やることはシンプルです。
✅ ステップ1:合算請求を確認
- 携帯(シンプル3)とSoftBank光/Airを同一請求にまとめる。
- 名義・住所が一致していないと合算できないので注意。
✅ ステップ2:支払い方法を設定
- 携帯・固定回線の支払い方法をPayPayカード ゴールドに変更。
- 家族カードでは特典対象外なので必ず本会員カードで。
✅ ステップ3:情報連携を完了
- PayPayアプリからゴールドカードと回線の情報連携を済ませる。
- 1枚につき携帯1回線のみが対象なので要確認。
✅ ステップ4:明細で確認
- 翌月のMy SoftBank/My Y!mobileで明細を確認。
- 還元対象・対象外の項目が正しく分かれているかを仕訳する。
✅ ステップ5:不具合時の見直し
- 還元が反映されない場合は以下を再確認:
- 合算請求が完了しているか
- 情報連携が正しくできているか
- 支払いカードがゴールド本会員になっているか
次にやること
- 自分の契約が合算請求になっているか確認
- 支払いカードがゴールド本会員カードかをチェック
- 翌月の明細で対象/対象外を実際に確認
よくある質問(FAQ)❓

- Q固定回線がない場合はどうなる?
- A
固定回線がない場合は、携帯回線のゴールド特典は1回線分のみ。還元率は9%差分ではなく、通常カードとの差分が小さいため、年会費回収は難しいケースが多いです。
📡SoftBank Airの実際の使用感や注意点を詳しく書いています
- QWiFi革命セットは対象になる?
- A
「WiFi革命セット」のONE MOBILE分はソフトバンク請求ではないため原則対象外です。一方で、セットに含まれるSoftBank Air部分はソフトバンク請求であり、上記の条件(合算請求+情報連携+本会員支払い)を満たす限り対象になります。必ず請求主体ごとに確認してください。
📶WiFi革命セットの料金体系と注意点はこちらの記事で
- Q端数処理で思ったより貯まらないのはなぜ?
- A
ポイント付与は税抜1,000円ごと切捨てで計算されるためです。9,900円支払いでも9,000円分しかポイント対象になりません。
- Q特典に上限はある?改定リスクは?
- A
現時点では明確な上限は設定されていません。ただし提供条件書は更新される可能性があるため、公式の最新情報を定期的にチェックしてください。
次にやること
- 自分の契約がどの請求主体かを確認(特にWiFi革命セットなど)
- 端数処理の影響を見込んでシミュレーション
- 提供条件書の更新履歴をブックマークしておく
まとめ|“損しない”ための最短ルート🧭

ここまで見てきたように、PayPayカード ゴールドの年会費を回収できるかどうかは、 「固定回線を合算できるか」と「家族人数」で大きく変わります。
- 固定なし:回収は難しい
- 固定あり+家族2人:ほぼトントン
- 固定あり+家族3人:10か月程度で回収可能
✅重要な前提:SoftBank光/Airとの合算請求+ポイント10%還元は名義人1回線のみ
迷ったら通常PayPayカードから始めて、契約状況が変わったタイミングでの切り替えが安全です。
出典(参考リンク)
- PayPayカード ゴールド特設ページ(特典内容・対象サービス)
- PayPayカード ゴールドとは(年会費11,000円)
- ソフトバンク/ワイモバイルサービスご利用特典
- PayPayカード支払特典/ゴールド特典 提供条件書(SoftBank公式PDF)
- 合算請求の定義(SoftBank公式FAQ)
- おうち割 光セット 提供条件書
- ワイモバイル「シンプル3」料金プラン
最終確認日:2025-09-16