近年、デュアルSIM対応のスマートフォンが増えています。デュアルSIMとは、1台のスマートフォンに2枚のSIMカードを挿入して利用できる機能です。これにより、2つの電話番号や異なるLINEアカウントなど、1台で2台持ち同様の使い分けができるようになります。
デュアルSIMの組み合わせには、さまざまなメリットがあります。
例えば、
- 通話用とデータ通信用を別々のSIMで行うことで、通信料を節約できる
- 各キャリアの特典を複数受け取れる
- 通信障害に備えることができる
などです。
本記事では、2023年最新版のおすすめデュアルSIM組み合わせを3つ紹介します。デュアルSIMに詳しくない人でも、この記事を読んで、あなたに合った組み合わせを見つけて下さい。
おすすめ組み合わせ
おすすめの組み合わせは以下の3点です。
- 日本通信SIM × povo 2.0
- 楽天モバイル × povo 2.0
- mineo × 楽天モバイル
各通信業者で色々なプランがあり、迷うと思いますので、組み合わせによる筆者おすすめのプランを紹介します。
それぞれの組み合わせについて詳しく解説していきます。
日本通信SIM × povo 2.0

日本通信SIM × povo 2.0は
- 月の通信量が10G程度
- 月額使用料を安く抑えたい
- 短時間の無料通話が欲しい
- 通信障害に備えたい
という人におすすめの組み合わせです。
・日本通信SIMはドコモ回線の格安SIMです。
特徴としては
- 月額料金が安い
- シンプル290プラン以外は無料通話が付いている
- 大手キャリアに比べて通信速度が遅い場合がある (特に日中)
- ネットでのみ手続き可能
- スマホは自分で用意する必要がある
です。
日本通信SIMは、2010年よりSIMパッケージ製品を販売している、歴史あるMVNO業者です。
キャンペーンは行っていませんが、複雑な割引制度などもなく、月額料金が非常に低価格であることで定評です。
実店舗が無くネットでの契約となる為、多少ハードルは高いですが、無料通話付きであれば安いと思います。
また回線契約のみの為、設定を自分で行う必要があります。
事務手数料を抑えたい方は、Amazonや楽天でスターターパックが販売されているので、こちらを購入されてから契約を行うとお得です。

・povo 2.0はauのサブブランドです。
特徴としては
- 月額基本料金が0円
- 0円の状態だと速度は128kbpsしか出ない
- データ容量や通話オプションをトッピングで購入
- 通信品質はauと遜色なし
- 対象店舗でのギガ活を使えばさらにお得
です。
povo2.0はメイン回線としても非常に優秀ですが、本記事ではサブ回線としての利用でお話しします。
povo2.0は、月額基本料金が0円で別途トッピングを購入するプランです。
0円のままだと速度は128kbpsしか出ないので、通信速度を上げるためには必要な量だけトッピングを購入する必要があります。
通信品質についてはauのサブブランドの為、キャリアと遜色のないものとなっています。
ギガ活とは、対象店舗でau PAYを使って買い物すると、povo2.0で使えるデータ容量が無料でもらえるサービスです。
例えばローソンなら税込500円以上の購入で300MBがもらえます。
ローソンでタバコをau PAYで購入すればそれなりの容量が毎月もらえます。
※注意としてトッピングを購入しなければずっと0円で使えるわけではなく、180日間以上有料トッピングの購入などがない場合、利用停止、契約解除となります。

おすすめ運用方法
運用は、日本通信SIMをメイン回線として、povo 2.0をサブ回線として使用するのがおすすめです。
日本通信SIMのプランは「合理的みんなのプラン」をおすすめします。
このプランは月の通信量が10GBとそれなりの容量があります。
10GB有れば、ネット、SNS、動画をそこそこ使用しても十分足りる容量です。
しかも無料通話として、月70分の無料通話または5分まで何度でも通話無料のいずれかを選択して付けられるのみ魅力的です。
※無料通話以降の通話料30秒11円かかります。
この2つで1,390円は破格だと思います。
povo 2.0は基本トッピングを行わず、メイン回線が繋がりにくかったり、ドコモ回線が通信障害が発生した場合のサブ回線として活用します。
180日以上有料トッピングを行わないと利用停止、契約解除になるので、この組み合わせでのおすすめトッピングは「24時間データ使い放題」です。
このトッピングは購入から24時間以内で有ればデータ使い放題なので、データ容量を特に使う日にピンポイントで購入すると非常に便利です。
項目 | 日本通信SIM | povo 2.0 |
---|---|---|
プラン | 合理的みんなのプラン | 24時間データ使い放題 |
料金 | 1,390円 | 330円 |
データ容量 | 10GB | 24時間データ使い放題 |
無料通話 | 月70分の無料通話または 5分まで何度でも通話無料 | - |
楽天モバイル × povo 2.0

楽天モバイル × povo 2.0は
- データを無制限に使用した
- 無料通話が欲しい
- 楽天経済圏のポイントアップを狙いたい
- 通信障害に備えたい
という人におすすめの組み合わせです。
・楽天モバイルは4つめの大手キャリアです。
特徴としては
- データ通信料に段階的に料金が上がるワンプラン
- 楽天ポイントのポイント還元率がアップする
- 専用アプリを使用すれば無料通話が月額使用料内で行える
- 使用場所によっては通信品質がイマイチ
- 今後プラチナバンドが取得される
です。
楽天モバイルは、2019年より大手キャリアとして開始しました。
開始当初は0円運用が出来ると話題になりましたが、現在は最低料金税抜き990円から使用可能です。
2023年6月から「Rakuten最強プラン」が開始され、楽天回線が繋がらないエリアではau回線を無制限に使用する事が出来ます。
またデータ容量をどれだけ使っても税抜き2,980円というのも魅力です。
通話も専用アプリを使用すれば、話したい放題ですが、通話品質はイマイチという声もまだまだ聞きます。
今後プラチナバンドにも対応しそうなので、通信品質には今後期待です。
楽天経済圏の方であれば、ポイントが+1倍になるので、色々なポイントアップを組み合わせれば非常にお得にお買い物が出来ますし、貯まったポイントで月額料金を支払う事も出来ます。

おすすめ運用方法
運用は、楽天モバイルをメイン回線として、povo 2.0をサブ回線として使用するのがおすすめです。
楽天モバイルはデータ容量によるワンプランなので、使用するデータ容量によって料金が異なります。
テザリングを使えば、パソコンやタブレットとの通信も行えるので、スマホの月額料金だけでなく家庭全体の通信料を安くする事も可能です。
povo 2.0は上記と同様で通信障害が発生した場合のサブ回線として活用します。
この組み合わせの注意としては、楽天モバイル回線 × au回線の場合は良いのですが、
楽天モバイル回線(ローミングau回線) × au回線の場合にau回線で通信障害が起こってしまうと回避するすべが無いことです。
項目 | 楽天モバイル | povo 2.0 |
---|---|---|
プラン | Rakuten最強プラン | 24時間データ使い放題 |
料金 | 3GBまで 1,078円 20GBまで 2,178円 それ以上 3,278円 | 330円 |
データ容量 | 上記料金による | 24時間データ使い放題 |
無料通話 | 専用アプリで通話無料 | - |
mineo × 楽天モバイル

mineo × 楽天モバイルは
- 低速だが安くデータ無制限に使いたい
- 無料通話が欲しい
- 楽天経済圏のポイントアップを狙いたい
- 通信障害に備えたい
という人におすすめの組み合わせです。
・mineoはドコモ・au・ソフトバンク回線に対応した格安SIMです。
特徴としては
- ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリア回線に対応
- データ通信量の繰り越しやシェアが可能
- 独自のサービス「フリータンク」で、余ったデータ容量を分け合える
- ユーザー同士で通信制限を回避できる「ゆずるね」を実施
- 月額基本料金が安い
です。
mineoは2014年にサービスを開始したメジャーな格安SIMです。
回線を3キャリアから選択できて、オプションの割引キャンペーンなどを行っている事もあります。
月のデータ容量が決まっているプランもありますが、デュアルSIMを行う場合は「マイそく」最大1.5Mbpsプランがおすすめです。
マイそくプランは最大速度が決まっている代わりにその速度でデータ使い放題になるプランです。
データ速度1.5Mbpsであれば、ネット、SNS、動画が多少もたつくかな程度で使用が可能です。
ただし、月曜~金曜の12時台は最大32kbpsになり、混雑回避のための速度制限(3日間で10GB以上利用時)および通信最適化が適用されます。
事務手数料を抑えたい方は、Amazonや楽天でスターターパックが販売されているので、こちらを購入されてから契約を行うとお得です。

おすすめ運用方法
運用は、mineoをメイン回線として、楽天モバイルをサブ回線として使用するのがおすすめです。
mineoは上記でも述べた通り、「マイそく最大1.5Mbpsプラン」がおすすめです。
この速度でデータ使い放題990円は安いと思います。
楽天モバイルを通話用、12時台低速時のサブ回線および楽天経済圏ポイントアップ獲得用として使用します。
安く使用するためには楽天モバイルの月の使用データ量を3GBまでに抑えるように注意する必要があります。
この場合、スマホ設定の「データ使用量の制限」を3GBより少し前(2.7GB前後)で設定すれば良いと思います。
また、12時台のみSIMの設定を変更する必要があるので、ひと手間かかるというデメリットがあります。
項目 | 楽天モバイル | 楽天モバイル |
---|---|---|
プラン | マイそく 最大1.5Mbpsプラン | Rakuten最強プラン |
料金 | 990円 | 1,078円 |
データ容量 | 12時台以外 1.5Mbps使い放題 | 3GB |
無料通話 | - | 専用アプリで通話無料 |
まとめ

組み合わせはまだまだありますが、おすすめの組み合わせを3パターン紹介させて頂きました。
特徴をまとめると、
組み合わせ | 特徴 |
---|---|
日本通信SIM × povo2.0 | ・10GB使用できて月額料金を抑えたい ・短時間の無料通話が欲しい ・通信障害に備えたい |
楽天モバイル × povo2.0 | ・データを無制限に使用したい ・無料通話が欲しい ・楽天経済圏のポイントアップを狙いたい ・通信障害に備えたい |
mineo × 楽天モバイル | ・低速だが安くデータ無制限に使いたい ・無料通話が欲しい ・楽天経済圏のポイントアップを狙いたい ・通信障害に備えたい |
デュアルSIMの組み合わせの主目的としては、「月額料金を抑えながら、通信障害に備える」ということになると思います。
また各々のプランの特徴を組み合わせればお得に快適なデータ通信、通話が行えるようになります。
あなたにあったプランの組み合わせを見つけてください。