スマホ料金をできるだけ抑えたい——
そう考えて格安SIMを検討している方にとって、選択肢が多すぎて逆に迷ってしまうことも多いのではないでしょうか?
特に注目されているのが、月額290円で1GBのデータ通信ができる「日本通信SIM」と、基本料金0円から始められる「povo」の2社です。
どちらも一見「安く使える」ことをウリにしていますが、仕組みや向いている人はまったく違います。
たとえば日本通信SIMは、ドコモ回線を使った定額制のシンプルプラン。
一度申し込めば、毎月安定した料金で使い続けることができます。
一方、povoはau回線で、必要なときだけデータや通話をトッピングして使うスタイル。
月によって使用量が変わる人には便利ですが、「こまめに設定するのが面倒」と感じる人も多いのが実情です。
では、結局どちらを選ぶのが正解なのか?
それは、「あなたがスマホをどう使いたいか」によって変わります。
本記事では、そんな悩める方のために「日本通信SIM」と「povo」の違いをわかりやすく比較。
料金プランの内訳、通話オプション、通信速度の評判、eSIM対応の可否まで幅広く解説し、“本当にコスパがいいのはどっちか”を明確にします。
「povoの0円って本当にお得なの?」
「月額290円ってどういう仕組み?」
といった疑問も、この記事を読めばスッキリ解決。
最終的には、自分に合った最安SIMを自信を持って選べるようになります。
格安SIM選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
はじめに|安くスマホを使うなら、比較が重要な理由

スマホ料金の節約ニーズは年々高まっている
スマホ代は、光熱費や保険と並んで「見直すだけで支出を減らせる固定費」の代表格です。
特に物価上昇や増税の影響で、家計を見直す人が増えている今、月額数千円単位で節約できる格安SIMは大きな注目を集めています。
実際に、格安SIMへの乗り換えで年間2万〜3万円以上の節約が可能になるケースも多く、「安くてもしっかり使える」という評価が広がりつつあります。
「格安SIM=ただ安い」では選び方を間違える
一方で、格安SIMは「とにかく安い」ことだけを基準に選ぶと、思わぬ落とし穴にはまることも。
たとえば、安さに惹かれて契約したものの、「通話が別料金で結局割高に…」や「必要なときにデータが足りない」といった声も少なくありません。
だからこそ重要なのが、「料金体系」と「使い方の相性」を見極めること。
単に安いだけでなく、自分のライフスタイルに合っていて、月々の利用がストレスなく継続できることが、コスパの良さに直結します。
なぜ「日本通信SIM vs povo」なのか?
数ある格安SIMの中でも、日本通信SIMとpovoは特に「最安水準」をうたう代表的な2社です。
・日本通信SIMは「毎月290円」の明快な定額制プランが特徴。
・povoは「0円スタート」の柔軟なトッピング式で自由度の高さが魅力。
この2つは、「通信費を抑えたい」という目的は同じでも、アプローチがまったく異なります。
そのため、どちらが向いているかは人によって異なるのです。
本記事では、この2社を徹底的に比較しながら、あなたにとって“本当にお得な選択肢”を見つけていきます。
📊 日本通信SIM vs povo 比較表
項目 | 日本通信SIM(合理的シンプル290) | povo(基本料金0円+トッピング) |
---|---|---|
基本料金 | 月額290円(1GB) | 月額0円(使う分だけトッピング購入) |
データ追加 | 1GBあたり220円(最大30GBまで) | 1GB(7日間)390円 3GB(30日間)990円など |
通話オプション | 5分かけ放題又は70分無料通話:月390円 | 5分かけ放題:月550円 完全かけ放題:月1,650円 |
通信回線 | ドコモ回線(安定性高め) | au回線(広い対応エリア) |
eSIM対応 | 対応(申込から即日開通可能) | 対応(申込から即日開通可能) |
契約手数料 | 通常3,300円 (※スターターパック利用で初期費用を抑えられる) |
無料 |
通信速度の傾向 | 比較的安定だが昼はやや低下しやすい | トッピング未購入時は常時128kbpsの低速通信 トッピング購入中は通常のau回線速度 |
向いている人 | データ通信が少なめで料金を固定したい人 | 月ごとの利用量が変動する人、サブ回線にもおすすめ |
※日本通信SIMはスターターパックを使うと、初期費用3,300円を抑えることができます。
ざっくり比較!日本通信SIMとpovoの基本スペック

まずは、「日本通信SIM」と「povo」の全体像をざっくり比較してみましょう。どちらも“安さ”を売りにしていますが、その仕組みや使い勝手は大きく異なります。
料金体系の根本的な違い(定額制 vs トッピング制)
日本通信SIMは月額料金があらかじめ決まっている定額制プランです。
たとえば最安の「合理的シンプル290プラン」は、月額290円(税込)で1GBのデータ通信が可能。
追加データや通話オプションも用意されていますが、基本的にはシンプルで分かりやすいプラン構成です。
一方のpovoは、月額0円からスタートする「トッピング型プラン」。
基本料金は発生せず、必要なときにデータ通信や通話オプションを追加購入して使う仕組みです。
たとえば「1GB(7日間)」390円や「5分かけ放題」月額550円など、自分の使い方に応じて自由に組み合わせられるのが特徴です。
このように、定額で管理しやすい日本通信SIMと、柔軟だけど自分で管理するpovoという違いが、最初の大きなポイントです。
どちらもeSIM対応&即日開通が可能
最近は物理SIMではなく、端末に直接情報を読み込むeSIM(イーシム)を選ぶ人も増えています。
その点でも、日本通信SIMとpovoはどちらもeSIM対応済み。
申し込みから数十分〜数時間で開通可能なので、「すぐ使いたい」「店舗に行かずに契約したい」という人にはありがたい存在です。
特に日本通信SIMは、スターターパックを使えば初期費用も抑えられるため、コストと手軽さのバランスが非常に優秀です。
ドコモ回線とau回線、通信エリアに違いはある?
通信品質の面では、日本通信SIMはドコモ回線、povoはau回線を利用しています。
エリアの広さという点では大きな差はありませんが、細かい部分で「自宅ではドコモの方が入りやすい」「地下ではauが強い」といった相性の差が出ることも。
また、実際の通信速度は時間帯や場所によって異なりますが、格安SIMの場合は回線混雑時の速度低下が起こる可能性もあります。
両者とも安定性は高評価ですが、口コミでは「お昼時に少し遅い」といった声が日本通信SIMにやや多く見られました。
料金を徹底比較|あなたにとって“本当に安い”のはどっち?
「月額0円で使えるpovo」と「月額290円からの日本通信SIM」。
一見するとpovoの方が圧倒的に安く感じますが、実際に“使う前提”で料金を比べると印象は変わってきます。
ここでは、使い方別に月額の想定料金を比較し、どちらが本当にコスパが良いのかを明らかにします。
日本通信SIM|毎月の固定費をとことん抑えられる安心感
日本通信SIMの「合理的シンプル290」プランは、月額290円(税込)で1GBのデータ通信が可能という超低価格が魅力。
加えて、通話オプションも自由に追加可能で、例えば以下のような組み合わせが選べます。
利用内容 | 月額料金(目安) |
---|---|
データ1GBのみ | 290円 |
データ1GB+5分かけ放題又は70分かけ放題 | 680円(290円+390円) |
データ20GB+5分かけ放題又は70分かけ放題 | 1390円 |
このように、「毎月○○円」と決まっている安心感があり、料金のブレがありません。
特に、スマホを「軽めのネット利用と最低限の通話」にとどめている人にとっては、これ以上ない節約プランと言えるでしょう。
👉 日本通信SIMの詳細な使い方や通話オプションについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
povo|自由度は高いが“結局いくらかかるのか”が読みにくい
povoの最大の特徴は、基本料金が0円で、使いたい分だけトッピング(課金)するスタイル。
たとえばこんな料金感になります。
トッピング内容 | 料金(目安) |
---|---|
1GB(7日間) | 390円 |
3GB(30日間) | 990円 |
20GB(30日間) | 2,700円 |
5分かけ放題(30日間) | 550円 |
完全かけ放題 | 1,650円 |
povoは、「今月は少ししか使わない」「1週間だけ使いたい」といった柔軟な使い方には便利です。
しかし、トッピングの有効期限や購入忘れなど、管理が面倒になりやすいのも事実。
また、複数トッピングすると日本通信SIMより月額が高くなるケースもあります。
使い方別の月額料金シミュレーション(比較表)
以下に、よくある利用パターンごとの月額料金を比較してみます。
利用スタイル | 日本通信SIMの料金 | povoの料金(目安) |
---|---|---|
ネットだけ(1GB以内) | 290円 | 390円(7日間)※月に複数回必要な場合あり |
ネット+5分かけ放題 | 680円(290円+390円) | 940円(1GB+5分かけ放題) |
ネット+長電話が多い | 約2,990円(20GB+完全かけ放題) | 3,650円(20GB+完全かけ放題) |
このように、povoは「使わなければ0円」ですが、実際に使うと日本通信SIMの方が安いというパターンも多くあります。
特に毎月の使用量が安定している人にとっては、日本通信SIMの方が圧倒的に管理しやすく、支払いも一定で済みます。
このように、「月額が固定されていて管理しやすい」日本通信SIMと、「自由に組み合わせられるが管理が必要」なpovoでは、料金だけでなく“使いやすさ”にも差があることがわかります。
通信品質と使いやすさの違い|トッピングは面倒?

料金だけでなく、「使いやすさ」や「通信の快適さ」もSIM選びでは重要なポイントです。
ここでは、日本通信SIMとpovoの通信品質や利用のしやすさについて詳しく比較していきます。
日本通信SIM|“定額”だから使い方がブレずにラク
日本通信SIMの魅力は、毎月同じ料金で同じ条件が維持されること。
トッピングやチャージの必要がなく、契約時にプランを選んでしまえば、あとは基本的に放置でOKです。
たとえば「データは1GBで十分、通話は5分かけ放題を付けたい」という場合、毎月680円で使い続けられる安心感があります。
「使いすぎて翌月に反省…」という心配も少なく、スマホに詳しくない人や、親世代におすすめしやすいのもポイントです。
また、ドコモ回線を使用しており、対応エリアも広く、通信の安定性は高め。
混雑時間帯(昼休みなど)には多少の速度低下がある場合もありますが、通常利用に支障が出るほどではないという声が多く見られます。
柔軟性は高いが“手動管理”が前提
povoの魅力は、必要なときに必要な分だけ使えるという柔軟性です。
特に「今月はあまり使わない」「旅行のときだけデータを増やしたい」といった使い方にはぴったりです。
しかし裏を返せば、「トッピングの期限切れ」や「買い忘れ」などの手間がつきまとうということでもあります。
たとえば、データトッピング(1GB/7日間)を購入していたつもりが期限切れになっていた、というケースも少なくありません。
さらに、povoはトッピング未購入時は通信速度が128kbpsに制限されるため、「うっかり使えない」状態に陥る可能性もあります。
これは“使ったら課金”の自由設計である一方、常に自己管理が求められるスタイルでもあるのです。
どちらが“使いやすい”かは人による
- 毎月同じ使い方で、できるだけスマホに手間をかけたくない人 → 日本通信SIMの定額制
- 月ごとの使い方がバラバラで、必要なときだけ使いたい人 → povoのトッピング制
というように、通信品質は両者とも一定レベルにありつつも、「使い勝手の差」がSIM選びに影響する部分です。
「スマホにどれだけ“手間をかけられるか”」という観点も、選ぶ基準として意識すると良いでしょう。
💡なお、povoのトッピングは定番のデータ追加だけでなく、期間限定で特別なトッピング(例:ローソンとのコラボトッピングなど)が登場することもあります。
そのため、契約前や利用中は公式サイトやアプリで最新情報をチェックするのがおすすめです。
公式サイトでのトッピング確認はこちら
どっちが向いてる?タイプ別おすすめ診断

ここまで読んで「どっちも安いけど、自分にはどちらが合っているのか分からない…」と思った方もいるのではないでしょうか?
そんな方のために、簡単な診断表をご用意しました。
下の質問に沿ってチェックしてみると、あなたに合ったSIMが見えてきます!
こんな人は… | 向いているSIM |
---|---|
月のデータ使用量は1GB以下で十分 | 日本通信SIM |
毎月のスマホ代を定額で管理したい | 日本通信SIM |
スマホの料金を手間をかけずに安くしたい | 日本通信SIM |
使う月と使わない月の差が激しい | povo |
メインではなくサブ回線を探している | povo |
📝 補足解説:あなたはどちら派?
日本通信SIMがおすすめな人
→ 毎月スマホの使い方が安定していて、支出も決まっていてほしい人。シンプルさ重視。
povoがおすすめな人
→ 「今月はほぼ使わない」「データは旅行のときだけ」といった変則的な使い方をする人。サブ用途にも◎。
このように、自分のスマホの使い方を改めて振り返ることで、「安さ」だけでなく“失敗しないSIM選び”ができるようになります。
もし「料金の安さ」だけでなく、スマホ料金を“資産形成”につなげたいと考えているなら、
**通信費で株がもらえる「KABU&モバイル」**という選択肢もあります。
一風変わったしくみですが、コスパ重視の方にも意外とハマる可能性がありますよ。
まとめ|最安SIMを選ぶなら、自分の“使い方”がすべて

ここまで、日本通信SIMとpovoを「料金」「使いやすさ」「通信品質」などの観点から比較してきました。
どちらも非常に魅力的な格安SIMであることは間違いありませんが、向いている人・使い方は大きく異なります。
✅ 日本通信SIMはこんな人におすすめ!
- 月のデータ使用量が1GB程度で十分な人
- 毎月のスマホ代を定額で安定させたい人
- トッピングや管理が面倒に感じる人
- コスパ重視で“とにかく安く使いたい”人
月額290円という圧倒的な安さで、「ちょっと使いたい」ライトユーザーにはぴったりのSIMです。
スターターパックを使えば初期費用も安く抑えられ、コストも手間もミニマムで始められます。
✅ povoはこんな人におすすめ!
- 月ごとにスマホの使い方が大きく変わる人
- 必要なときだけデータや通話を使いたい人
- サブ回線を持ちたい人(予備番号や検証用など)
- スマホの利用頻度が不定期な人
基本料金0円で維持できるのはpovoならでは。
自由度が高く、自分で管理できる人なら非常に使い勝手が良いサービスです。
🚀 最後に|ベストより「ベター」を選ぼう
格安SIM選びにおいて、完璧な正解は人によって違います。
重要なのは、「安さ」だけにとらわれず、自分の使い方に合った“ちょうどいいプラン”を選ぶこと。
今回の比較を参考に、あなたにとってベストなSIMライフを見つけてくださいね。
🔍 比較して「日本通信SIMが合ってるかも」と思ったあなたへ
初期費用をできるだけ抑えたいなら、スターターパックの活用が断然おすすめです。